隻手音声 日記 −せきしゅんのおんじょうー

The sound of the one hand 結核・舌ガンに続く肺ガンの再発と母の介護の日々の心にうつりゆく由無し事を、そこはかとなく書き付けてみました。

入院十八日目

 午前中は母の退院に備えて、掛け布団と枕カバーを洗って、掛け布団と共に干していた。
 
昨日届いた、A嬢のクリスマス・プレゼントの中にあった母への見舞いの品と、今日午前中届いたマコト君の母へのお見舞いの中からビスケットと、同封されていた赤岩寺のコピーをもって昼から見舞いに行った。

さっそくビスケットをポリポリ食べながら、プリントを読んでいた。ことに始めのページの仏像の写真が気に入って、ベツトサイドにセロテープで貼り付けることになった。先日新聞に出ていた那智の滝の写真と共に、飾ることとなった。マコト君ありがとう。

A嬢からの手紙を見せたら、また彼女の具合が悪くなっているのを心配していた。また見舞いの団子の箱の名古屋三英傑のイラストに、ニコニコしていた。絵が面白いのか、それとも中の串に刺さった団子が嬉しいのか・・・・

行ったらテーブルにカルトが置いてあったので、覗いてきた。最近の便の色が黒いとの記述があった。それで明日胃カメラの検査となったようである。食道静脈瘤の心配があるようである。その結果次第で、外泊か一時退院か、それともこのまま入院なのか決まるようである。

また明日は、先日型取りした腰のコルセットが届くようである。未だに腰の痛みが引かないので、食事も休み休み食べているようである。少し食べては横になり、痛みがひどくならないようにしているとのことである。コルセットで、起きていられる時間が少しでも増えればいいのだけれど。

洗濯をしている間に、子分のMさんがボランティアの帰り道寄ってくれた。機関銃のように喋る人なので、母の頭の体操になってくれるようである。年寄りにとって、入院生活の刺激のなさがボケの入り口なので。

洗濯を終了しての帰り道、ボランティア仲間のOさんに会った。「元気になってきたね」「黄疸も引いてきたようだし」などと言っていた。

いずれにしろ、あの状態で家に帰ってくると大変そうである。

父は母が入院している病院の、自分の外来の日であった。午前中病室に母を訪ねたようである。帰ったら、のん気にも「元気にしている」などと言っている。

一体母が毎日どうやって食事しているか、昼でも病室近くのトイレに行かずにいることなど、全く知ろうともしない。

食事は、起きているのが辛いので、少し食べては横になったりしているようである。ズット起きたままでいると、腰の痛みがひどくなるようである。

単なる守銭奴で、家族への愛情も関心もない。何故母が明日胃カメラの検査をするのか、その理由すら興味がない。

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